書籍理工学・科学一般

神経科学創世記

脳・神経疾患と人類
神経科学創世記
A.アール・ウォーカー=著 石島武一(いしじま・ぶいち)=訳
2005年12月1日発行

原著:The Genesis of Neuroscience
四六判592ページ


ISBN:9784769204725
定価10450円(税込)

■内容紹介
20世紀に起こった神経医学の飛躍の陰には、
神経系の構造を解明し、
神経系の傷とやまいを癒そうとした、
数千年にも及ぶ人類の長い営みが隠されている。
古今東西の文献資料900点あまりを渉猟し、
先史時代にまで遡って築き上げた神経科学の一大通史!

著者A.アール・ウォーカー教授は神経科学界の「巨人」の一人に数えられる人物で、幾多の研究業績をあげたあと、生涯の最後の20年を、神経科学の一大通史を創り上げ、それを後進の人々に講義することに捧げている。
1995年元旦の朝、88歳で急逝したため、生前には通史の刊行は実現することなく終わっているが、夫人が亡き夫の遺志を継ぎ、1998年にアメリカ脳神経外科学会から出版されたのが The Genesisi of Neuroscience なのである。

■著者紹介
A.アール・ウォーカー(A. Earl Walker)
1907年、カナダ生まれ。1947年~72年、米国ジョンズ・ホプキンズ大学医学部脳神経外科学教授。1995年、ニューメキシコ州アルバカーキにて死去、88歳。

■訳者紹介
石島武一(いしじま・ぶいち)
1934年、栃木県生まれ。東京大学医学部卒業。自治医科大学脳神経外科助教授、東京都立神経病院副院長、東京都立府中療育センター院長等を経て、現在、社会福祉法人聖ヨハネ会桜町病院院長。

■目  次

日本語版への序文
謝辞
序文
ウォーカー先生のこと
目次
凡例

第1章 神経科学の源流
神経学の歴史の始まり 先史時代の頭骨手術 穿頭の理由 アジアおよび地中海地域の
初期の医療 東洋の医学 インドの医療 エジプトの医学 ギリシアの医学 神経科学にお
けるガレノスの貢献
第2章 ガレノスから一八世紀まで――概観
六世紀から一三世紀における医術の復興 ルネサンス時代 16世紀――神経系統 17世
紀――神経学の誕生 18世紀――医学の専門化の始まり
第3章 脳理解への発展
大脳の機能局在 大脳皮質の視覚の局在配列  前頭葉症候群 頭頂葉の機能 側頭葉
症候群 脳梁 コミュニケーションの障害 記憶と感覚の障害 脳の内部構造 小脳
第4章 脊髄
脊髄の構造 脊髄路の機能 脊髄の疾患
第5章 末梢神経
ルネサンス時代の考え 神経の興奮 神経の構造 電気興奮性 末梢神経損傷の修復
神経機能の回復 末梢神経の臨床的疾患――ニューロパチー
第6章 神経疾患患者の臨床的ならびに病理学的検査
臨床神経学的検査法 脳の電気活動 神経活動に伴う化学産生物質 神経系の病理学的
検索――神経病理学の発達
第7章 大脳疾患の症状――頭痛、てんかん、睡眠障害、脳血管疾患
頭痛 てんかん 睡眠障害 脳血管障害(脳卒中)
第8章 神経系の先天異常
無脳奇形 脳とその被覆物の発達障害 嚢胞性二分脊椎
第9章 中枢神経系の感染および炎症
頭蓋骨の感染症 硬膜下膿瘍 脳膿瘍 脊椎管の感染性外傷 髄膜炎 二次性髄膜感染
症 静脈洞血栓症 結核性髄膜炎 梅毒 狂犬病 破傷風 ジフテリア 百日咳 麻疹
脊髄灰白質炎 ブルセラ症 カリオン病 マラリア 蠕虫病 嚢虫症  包虫嚢胞 住血吸虫
症 肺吸虫症 脳旋毛虫症 アメーバー脳膿瘍 炎症性疾患 紅斑性狼瘡 閉塞性血栓
血管炎 高安病 脊髄くも膜炎
第10章 脳神経外科の発展
頭部創傷の外科的治療 脳腫瘍の外科的治療 脳腫瘍摘出技術の発達
第11章 成熟期に入った神経科学
臨床神経学の始まり ルネサンス期以降の進歩 臨床神経学の黎明
エピローグ

参照・引用文献
APPENDIX A 神経科学発展史の中の芸術
APPENDIX B 各時代における医療費
APPENDIX C 神経学の歴史に現われた症候群の用語集
APPENDIX D 文献目録
訳者あとがき
人名索引

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