内 容
我々の周りの機械・構造物には、日常的にさまざまな種類の破損破壊が生じる。本書ではとくに「ありふれた破壊の的確な判断」を主眼として、破面と破壊の様相から破壊の種類を判定し、破損経過を推論して破損に至った原因を特定するための手法を解説。また、著者が扱った多くの事故についての調査事例を紹介。巻末には、著者の40年以上にわたる経験から得た調査上の留意点を、実例に基づくノウハウ集としてまとめ、読者の便宜をはかった。企業の技術者、試験研究機関の破損解析担当者のための有用な手引き書。
目 次
まえがき—本書の意図
Ⅰ編 破損解析の基礎
1 破損解析の方法
2 破損解析の種類・分類とその概要
3 破損解析におけるフラクトグラフィー
4 破損解析の進め方
Ⅱ編 破損事例集
5 延性(過荷重)破壊の事例
6 ぜい性破壊の事例
7 疲労破壊の事例
8 環境ぜい化による破壊の事例
9 座屈による破壊の事例
10 摩耗・腐食による破壊とFRP破損の事例
破損解析ノウハウ集
1 現場調査.試料・資料の収集
2 巨視および微視フラクトグラフィー
3 調査手順
4 応力の算定.力学的検討
5 材料の調査(強度試験.分析など)
6 破損の要因
索引