本書の特徴
・アセンブラ言語を全く知らない読者を対象にしてCASLⅡをわかり易く
解説。
・C言語の知識をすでに持っている読者のために随所にC言語とCASL
Ⅱの比較例を取り上げている。これによりC言語の理解も深まる。
・Windows環境で稼働するCASLⅡシミュレータの使用方法を掲載してい
る。このシミュレータは筆者が作成し、インターネット上でフリーウェアと
して公開している。このシミュレータを利用してCASLⅡを学習すると飛
躍的に理解が深まる。
・巻末には平成12年6月に(財)情報処理技術者試験センターから発表
された「アセンブラ言語の仕様」を掲載している。
本書の背景
昭和44年に発足された情報処理技術者試験も、現在では年間30万人以上の受験者を抱える大規模なものになりました。この情報処理技術者試験は、平成13年から新しい制度になり、今まで第2種情報処理技術者試験とよばれていた試験は、基本情報技術者試験と名前が変わります。この試験では、C言語、COBOL、アセンブラ言語の中から、1種類の言語を選択して解答させています。
アセンブラ言語の命令は原則的に機械語と一対一に対応しているため、ハードウェアの種類によって異なります。今まで架空のハードウェアCOMETを考え、その上で実行可能なアセンブラ言語をCASLと決めて使用を定義していましたが、今回の改正でその仕様が変更になり、架空のハードウェアをCOMETⅡ、その上で実行可能なアセンブラ言語をCASLⅡと決めて仕様を定義しています。このため、新しい仕様に対応した解説書が要望されていました。
目 次
第1章 プロローグ
第2章 ハードウェアCOMETⅡの仕様
第3章 アセンブラCASLⅡの書き方
第4章 CASLⅡの命令
第5章 CASLⅡプログラム例
第6章 プログラムテクニック
第7章 プログラミングの演習
第8章 シミュレータの使い方
索引
アセンブラ言語の仕様
CASLⅡシミュレータのダウンロードURL
http://www.rs.kagu.sut.ac.jp/~infoserv/j-siken/